▲ボトックス治療とは

ボトックス（ボツリヌス）療法とは、ボツリヌス菌が産生する天然のタンパク質「ボツリヌストキシン」を主原料とした薬を筋肉内に注射する治療方法です。ボツリヌストキシンは、筋肉が収集する力を抑える作用があり、この筋肉に対する特性を使ったさまざまな治療が行われています。

〇ボトックス治療の対象：

• 片側顔面けいれん（片側の顔面がぴくぴくと痙攣し続ける病気です）
• 眼瞼けいれん
• 上肢・下肢の痙縮（脳卒中後などに手足の筋肉の緊張状態が続く状況です：下図）
• 痙性斜頸　（＊当院では「痙性斜頸」の治療は行っておりません。）

〇ボトックス療法による効果は数か月ほど持続しますが、時間の経過とともに効果が薄低下してきます。そのため、継続な治療が必要になります。

上肢・下肢の痙縮

▲現在の当院でのボトックス治療

現在当院では、脳神経内科外来で「片側顔面けいれん」「眼瞼痙攣」のボトックス治療を行っています。

また、一般病棟に入院中の患者さんを対象に「上肢・下肢の痙縮」に対するボトックス治療を行っています。痙縮を改善させリハビリを行うことにより介助量が軽減できる場合があるのでリハビリ課と共同し積極的に治療を行っています。入院患者さんには合わせて「片側顔面けいれん」のボトックス治療も行っています。

　入院で拘縮の治療を希望される方はご相談ください。